文学

一〇月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 10/13 『フランス詩の散歩道』 安藤元雄 10/19 『ザ・ヌード』 ケネス・クラーク 10/27 『ギリシアの美術』 澤柳大五郎 『近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで (上)』 高階秀爾フランス詩の散歩道…

八月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 8/17 『詩のこころを読む』 茨木のり子 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 村上春樹 8/31 『『運命』はなぜハ短調で扉を叩くのか』 谷本聡美色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年…

『悪の華』『巴里の憂鬱』 ボードレール

昨冬から約半年間、ボードレールの有名なふたつの詩集を読んできた。『悪の華』は何度目かの再読、『巴里の憂鬱』は初読となる。 内容の理解を深めるにあたり、いくつかの論考を参照したが、以下の二編が特に参考になった。 浅田彰、島田雅彦の解釈 ひとつは…

四月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 4/6 『幕末太陽傳』 川島雄三 『シルヴィア』(途中まで) 新国立劇場バレエ団 4/7 『ボードレールの世界』 福永武彦 4/14 『図説 写真小史』 ヴァルター ベンヤミン 4/20 『知りすぎていた男』 ア…

三月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 3/2 『潜水服は蝶の夢を見る』 ジュリアン・シュナーベル 3/5 『男はつらいよ』(第1作) 山田洋次 3/9 『チャイコフスキー』 イーゴリ・タランキン 3/17 『桂離宮―様式の背後を探る』 和辻哲郎 3/2…

二月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 2/1 『いそしぎ』 ヴィンセント・ミネリ 2/9 『シャルル・ボードレール―現代性(モデルニテ)の成立』 阿部 良雄 2/16 『神様のくれた赤ん坊』 前田陽一 2/20 『次郎長三国志』 マキノ雅弘 2/24 初春…

八月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 8/5 ボストン美術館 日本美術の至宝(前期)/名古屋ボストン美術館 8/7 『パリで一緒に』 リチャード・クワイン 8/8 『シャレード』(再鑑) スタンリー・ドーネン 8/11 『幸福論』 ヘルマン・ヘッ…

六月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 6/8 『トウキョウソナタ』 黒澤清 6/9 『ガス燈』 ジョージ・キューカー 『身近な写真から学ぶ 一歩先への!写真表現入門』 久門易 6/11 『ウォーターボーイズ』 矢口史靖 6/14 『釣りバカ日誌3』 …

五月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 5/2 レオナルド・ダヴィンチ 美の理想/Bunkamura ザ・ミュージアム 杉本博司 ハダカから被服へ/原美術館 5/6 『ゲーテ詩集』 5/12 『琉球王国』 高良倉吉 5/19 『ニッポン無責任時代』 古沢憲吾ゲ…

四月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 4/15 What's an Icon of Style? 時代を彩るファッション/名古屋ボストン美術館 4/22 『フーコー入門』 中山元 『フォークナー短編集』 4/24 『蒲田行進曲』 深作欣二フォークナー短編集 (新潮文庫)…

三月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 3/6 『みずうみ』 川端康成 3/6 『黒いオルフェ』 マルセル・カミュ 3/14 『ピアノ奏法―音楽を表現する喜び』 井上 直幸 3/19 『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上 春樹 3/25 『クレオ…

二月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 2/4 『姉妹』 家城巳代治 2/6 『愛染かつら 総集編』 野村浩将 2/8 『君の名は 第一部』 大庭秀雄 2/12 『頼むから静かにしてくれ〈1〉』 レイモンド・カーヴァー 2/18 『全ての装備を知恵に置き換…

『東京奇譚集』 村上春樹

2012/1/8読了 2005年に発表された作品集。 収録された作品は5編。いずれも、中年(1編のみ20代)の登場人物を主人公とし、彼らの小さな危機とその克服をテーマとしている。 1編目は、同性愛者の男性が姉との関係を回復するまでが描かれる。 2編目は、息子の…

一月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 1/2 『はじめての言語ゲーム』 橋爪大三郎 1/21 『紀ノ川』 中村登 1/22 『楽園への道』 バルガス・リョサ楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)作者: マリオ・バルガス=リョサ,田村さと…

十二月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 12/20 『神曲 天国編』 ダンテ神曲 天国篇 (河出文庫 タ 2-3)作者: ダンテ,平川祐弘出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/04/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ …

十一月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 11/5 『続ものぐさ精神分析』 岸田透 11/6 『悪人』 李相日 11/15 『ハイネ詩集』 11/17 コレクション名作展/メナード美術館 11/20 生誕100年 ジャクソン・ポロック展/愛知県美術館 『ヨーロッパ…

『エセー』 モンテーニュ

2011/7/16読了 ・暇は、いつだって精神を移り気にする。心は無秩序にあばれまわり、たくさんの風変わりなまぼろしや化け物を生み出すことになる。 ・自分だけで精神をぐったり、働かせるより、偶然により、ふとした機会や、人々といっしょにいる場合とかに、…

『仮面の告白』 三島由紀夫

2011/7/3読了 しかし困ったことに私の直感が園子の中にだけは別のものを認めさせるのだった。それは私が園子に値いしないという深い虔ましい感情であり、それでいて卑屈な劣等感ではないのだった。一瞬毎に私へ近づいてくる園子を見ていたとき、居たたまれな…

六月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 6/4 『さらば箱船』 寺山修司 『リルケ詩集』 6/8 『完全な遊戯』 舛田利雄 6/11 『荻須高徳展 憧れのパリ・煌めきのベネチア』 松坂屋美術館 6/25 『ラヴェルのピアノ曲』 エレーヌ ジュルダン‐モ…

『1Q84 Book3』 村上春樹

2011/5/13読了 村上氏がその作品のなかで、継続して描いてきたものとして、「現実との対峙」があると思う。本作をその視点で見ると、過去の作品からつぎのような流れが見て取れるだろう。 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』では、現実は拒否さ…

『イタリア紀行(上)』 ゲーテ

2011/4/29読了 今でさえもう自分で身辺の用を足し、いつも注意をし、いつも気を配っていなければならないということが、この数日来私にまったく別種の精神的弾力を与えてくれる。以前はただ考えたり、望んだり、企てたり、命じたり、口授したりするだけだっ…

『ヴァインランド』 ピンチョン

2011/3/31途中まで読了 アメリカの60年代〜80年代のサブカルチャー、ポップカルチャーの要素を織りまぜながら、「経営状態がいかがわしいカフーナ航空のエンターテイメント飛行機が、UFOもどきに襲われる」ようなエピソードや、「東洋思想を取り入れた自己啓…

『アフターダーク』 村上春樹

2011/3/22読了 いずれにせよ、夜のうちにその部屋の中で起こった一連の奇妙な出来事は、もう完全に終結してしまったように見える。ひととおりの循環が成し遂げられ、異変は残らず回収され、困惑には覆いがかけられ、ものごとは元通りの状態に復したように見…

三月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 3/3 『帰郷』 ハル・アシュビー 3/5 尾張徳川家の雛まつり 徳川美術館 3/6 現代能楽集?『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』 『星三百六十五夜 冬』 野尻 抱影 3/9 『フォッグ・オブ・ウォー マ…

二月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 2/10 『北欧神話』 パードリック・コラム 2/12 『愛と哀しみの果て』 シドニー・ポラック 2/17 『ブルードラゴン』 ロベール・ルパージュ 2/24 『真夜中のカーボーイ』 ジョン・シュレシンジャー 2/…

『グレート・ギャツビー』 フィッツジェラルド

2011/2/3読了 ギャツビーのところに行って別れの挨拶をしたとき、彼の顔に困惑の色が戻っていることが見て取れた。今ここにある幸福をそのまま真に受けていいものか、微かな疑念が生じたらしい。なにしろ五年近くの歳月が経過しているのだ!デイジーが彼の夢…

一月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 1/5 『地下室のメロディー』 アンリ・ヴェルヌイユ 『神の子どもたちはみな踊る』 村上春樹 1/7 『疑惑の影』 アルフレッド・ヒッチコック 1/10 『新星座巡礼』 野尻抱影 1/11 『シシリアン』 アン…

『白夜』 ドストエフスキー

2011/1/10読了(再読) 頭の中だけで恋愛をする人間の気持ち悪さが描写されている、と言われる本書である。再読して見ると、恋愛の独り相撲ぶりよりは、むしろその切実さが目につき、単純に主人公を笑い飛ばすことはできない気分になる。しかし、主人公の気…

『漱石文明論集』 三好行雄編

2011/1/9読了 年始に久しぶりに漱石が読みたくなり、この本を手に取った。内容も文体も、正月に読むにふさわしいものである。 現代日本の開化 現代日本が置かれたる特集の状況に因ってわれわれの開化が機械的に変化を余儀なくされたるためにただ上皮を滑って…

十二月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 12/1 『ポリス・ストーリー/香港国際警察』 ジャッキー・チェン 12/3 『モーツァルトの音符たち』 池辺晋一郎 12/4 『眠られぬ夜のために〈第1部〉』(途中まで) ヒルティ 12/5 『ポー詩集』 エド…