2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 3/3 『卵のように軽やかに: サティによるサティ』 エリック・サティ 3/11 『モーツァルト』 吉田秀和

『「悲しき熱帯」の記憶−レヴィ=ストロースから50年』 川田順三 2/2

本の後半は、著者の人類学者としてジレンマがつづられる。国家が経済危機にあり、数多くの貧民がいる中、多くの予算をかけて保護される先住民の問題。先住民の現代社会への同化と、それにより否応なしに発生する彼らの貧困化。開発の問題に対し、人類学者は…

『「悲しき熱帯」の記憶−レヴィ=ストロースから50年』 川田順三 1/2

雑誌「ブルータス」の特集号のため、1984年に著者はブラジルを訪れる。そのとき接したブラジル社会とナンビクワラ族の印象、そして、12年後に記述したブラジルへの思いがつづられる。 川田氏が出逢ったのは、レヴィ=ストロースの時代と違い、国家の保護下に…

マーラー 交響曲第九番(バーンスタイン)

マーラーの生前最後の完成作品となる第九番。最高傑作とも言われ、オーケストラの何らかの節目や、記念的な行事の際の演奏曲目となることも多いという。 第一楽章は、アダージョから始まる。過去の自作や多作がコラージュのように織り込まれていると解説され…