2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

*二月に鑑賞した作品

2/12 『現代アニメ「超」講義 』 石岡良治 2/16 『心が叫びたがってるんだ。』 長井龍雪

『ドゥルーズ 流動の哲学』宇野邦一 4/4

千のプラトー ・(『千のプラトー』の印象について)『アンチ・オイディプス』では、ひとつの巨大な卵のように、力強く波打って循環していた液状の熱い思考が、大気や大気圏外にさえ発散して、いたるところにオーロラや星雲を描き出したような感じなのだ。(2…

『ドゥルーズ 流動の哲学』宇野邦一 3/4

アンチ・オイディプス ・精神分析は、子供たちの玩具や遊びさえも両親の代理として捉えるが、玩具も遊びも、こどもの無意識とともに「機械」を形成することによって、家族の外の様々な社会的、歴史的要素を表現しうる。幼児の性欲それ自体が、両親以外のさま…

『ドゥルーズ 流動の哲学』宇野邦一 2/4

根源的な差異としての強度 ・私たちの常識は、たとえば自然界を人間と人間外、生命と非生命に分割し、生命を動物と植物に分割し、さらに動物と植物、有機物と無機物を様々に分類する。そのような<同じもの>が確定されると、知覚は落ち着いて別のレベルの差…

『ドゥルーズ 流動の哲学』宇野邦一 1/4

ベルクソン、スピノザ、ニーチェ ・生命は進化し、新しいものを生み出す。生命がおこなう選択は、予見不可能で不確定な性質を持っているが、「変化しようとする傾向」そのものは決して偶然的ではなく、生命それ自体がそのような傾向をはらむ「潜在性」として…