2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月に読んだ本・観た映画

ブログに書いた作品のほか、十一月は以下の作品を鑑賞した。 11/1『リチャード3世』 子供のためのシェイクスピアカンパニー 11/8『絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡』 名古屋市美術館 11/11『探偵物語』 根岸吉太郎 11/21『雨の味』 グロリア・チー 11/23…

『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』 河合隼雄 村上春樹

2009/11/19読了 コミットメントというのは何かというと、人と人との関わり合いだと思うのだけれど、これまでにあるような、「あなたの言っていることはわかるわかる、じゃ、手をつなごう」というのではなくて、「井戸」を掘って掘っていくと、そこでまったく…

『フランス映画史の誘惑』 中条省平

2009/11/8読了 詩的レアリスム 観客の心をとらえたのは、そうした物語を通じて表現されるペシミズムの強烈さでした。それは一見、非常にリアリスティックな目で描かれているように見えながら、じつはそうではありません。人間の運命への敗北、ペシミスティッ…

『<映画の見方>がわかる本』 町山智浩

2009/10/31読了 ロッキーも、ブロディも、ルークも、ジョン・ウェインのように「あらかじめ」ヒーローとして登場するわけではない。どこにでもいそうな、つまりニューシネマ的な「かっこ悪い男」である。「正義」や「名誉」や「愛国心」にも興味はない。しか…

『幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク

2009/10/15読了 「それだけではありません。しかし、あなたがたにはいま以上に真実に近づくことはできないでしょう。時間と空間を超えるかのような不思議な力を持った人々は、太古の昔から大勢存在していました。しかし、人類はその力を理解できなかった。解…