2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 3/6 『みずうみ』 川端康成 3/6 『黒いオルフェ』 マルセル・カミュ 3/14 『ピアノ奏法―音楽を表現する喜び』 井上 直幸 3/19 『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上 春樹 3/25 『クレオ…

川瀬巴水の浮世絵

愛知県美術館で開催されている所蔵作品展で、川瀬巴水の浮世絵を観た。『東京二十景』という、昭和初期の東京の様子を、浮世絵の手法で描いた連作である。 それぞれの作品は安定感があり、新しい東京の風景が、浮世絵にそれほど違和感なく表現されているのだ…

『バッハ:ロ短調ミサ曲』 リヒター、ミュンヘン・バッハ管弦楽団

3月11日を迎えるにあたり、この作品を聴き、復興を祈りたいと思った。 全体は4つの分冊から成っている。 3分冊目までのグロリア、ニケア、サンクトゥスは、キリストの栄光や父なる神を讃える内容である。しかし、ここで奏でられる高らかな勝利の音楽は、大き…

『チャイコフスキー:交響曲第4番、5番、6番』 ムラヴィンスキー、レニングラード管弦楽団

チャイコフスキー後期の交響曲を集めた作品集。その音楽には、ドイツ系の作曲家からは感じられることの少ない物語性の強さ、感情の横溢、そして親しみやすさがある。 作曲家は、その音楽についてのいくつかの文章を残している。 「たしかに作曲者が書いてい…