2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 5/5 『レ・ミゼラブル』 トム・フーパー 5/7 『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』 澁澤龍彦 『クリスチャン・ボルタンスキー -アニミタス―さざめく亡霊たち』 5/11 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 押井守 5/12…

『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』 澁澤龍彦 2/2

著者の最後のエッセイ集らしく、この本には追悼文も多い。以下に引用するのは、全て亡くなった方への思い出を綴ったものである。 回想の足穂 足穂の飛行機好きは有名だが、足穂の飛行機がかならず飛ばない飛行機、あるいは落っこちなければいけない飛行機で…

『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』 澁澤龍彦 1/2

二〇代の頃、よく渋澤さんのエッセイを読んでは、その文体から醸し出される軽い浮遊感を楽しんでいた。思えば、著者の本を買うのは久しぶりだが、読んでみれば、少しの懐かしさを感じるとともに、時折はっとさせられる一文にも出逢う。 晩年にさまざまな媒体…

『魔法の世紀』 落合陽一 2/2

あえて露骨な表現を用いること ボルタンスキーは、昨年の「瀬戸内トリエンナーレ」で最も印象に残った芸術家だった。その理由は、作品から感じられる思想ももちろんなのだが、何よりも、作品の規模の大きさ、完成への手間のかけかたにあることは否定できない…

『魔法の世紀』 落合陽一 1/2

定期的に読んでいるブロマガに記事を投稿している、「現代の魔法使い」こと落合陽一氏のこの本。最近、ふと知人が著者の名前を口にし、同じような興味をもつ人は、意外と身近なところにいるのもだな、と小さな驚きをおぼえた。 その会話をきっかけに、この本…