2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月に読んだ本・観た映画

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 1/10 『晩年』 太宰治 1/13 『HELP!四人はアイドル』 リチャード・レスター 『夜と霧』 アラン・レネ 1/15 『ビートルズ ファースト・ライヴ・イン・アメリカ』 1/19 『暗黒街』 山本嘉次郎 1/…

第365回定期演奏会 冬の日の幻想/名古屋フィルハーモニー交響楽団

2010/1/23 武満徹:ウィンター 管楽器を吹く空気音を音色として扱うなど、オーケストラの楽器を和楽器のように使う面白さがある。現代音楽ではあるが、日本の伝統音楽を取り入れているせいか、直観的な難解さはなく、心地よく鑑賞出来た。 R・シュトラウス:…

『スプートニクの恋人』 村上春樹

2010/1/6読了 フェリーが島に着いたのは七時過ぎだった。日差しの激しさはさすがに盛りを越えていたが、空は依然として明るく、夏の光はむしろその鮮やかさを増していた、港の建物の白い壁にまるで表札みたいに、島の名前が黒々と巨大な字で書いてあった。船…

『曲説フランス文学』 渡辺一夫

2009/12/23読了 中世の恋愛詩誕生に関連して 獣類の性行為と人間のそれとの間には、神から見れば大差はないのでしょうが、人間的な見地よりしますと、当事者の心理的現象には、獣類にはないかもしれない複雑な様相(悲・喜・信念・懐疑・安心・不安)が具わ…