2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 8/3 『蘇える金狼』 村川透 8/4 『君の名は』 新海誠 8/5 『アーサー王伝説―7つの絵物語』 ロザリンド カーヴェン 8/18 『芥川竜之介随筆集』 『サマーウォーズ』 細田守 8/23 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ…

Setouchi 2017 3/3

最終日は、文教地区の建築(直島小学校、中学校)を見つつ、本村地区へ。ここには、ANDO MUSEUM、そして古民家を利用した「家プロジェクト」がある。 家プロジェクトでは、5つの展示を鑑賞できるが、ここでも時間をテーマにした作品が多い。目が…

Setouchi 2017 2/3

二日目は、直島へ。 この日は地中美術館、李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムに行く。 地中美術館で紹介される作家は、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人だけ。どの作品も贅沢に空間を使い、心地よい時間を過ごすこ…

Setouchi 2017 1/3

今年の夏も、また瀬戸内に行った。昨年以来、1年ぶり。 最初の目的地は倉敷。大原美術館、大橋家跡、阿智神社、美観地区の夜景など、行きたかったところを見物する。大原美術館では、モーニングツアーにも参加した。学芸員のおじさんが、コレクションの由来…

星三百六十五夜/野尻抱影 2/2

こちらは、星に照らされた夜の風景の描写。著者の文章には、ときおり、夜の街や自然を扱ったものが見られる。ここでは、星は魅力ある背景となる。 こういう風が止むと、まだ午後であるのに、空は冴えた水浅黄に染まって、魂を吸いこみそうに深い。そして西山…

星三百六十五夜/野尻抱影 1/2

「星の翁」とも呼ばれる野尻抱影氏。その名の通り、星をテーマにした様々なエッセーを残している。この本ではその名の通り、1年365日を通し、1日1作ずつ文章が著されている。私も氏にならい、昨年の夏から1年かけて、ゆったりとこの本を楽しんできた。 星…

『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』 フランソワ・ヌーデルマン 3/3

バルト―演奏のエロティックな現象学 ロラン・バルトもピアノについて様々に著述した哲学者であったが、その白眉は「演奏の現象学」ともいえるような、演奏そのものについての記録である。 バルトが、演奏する=”打つこと”によって追求したのは悦楽だった。ピ…

『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』 フランソワ・ヌーデルマン 2/3

ニーチェ―転向させるものとしての音楽 ニーチェといえば、ヴァーグナーを称賛した哲学者として知られている。しかし、後にその音楽を否定したことは、少なくとも哲学の門外漢からは、あまり知られていないのではないだろうか。 抑鬱的、病的な傾向があるドイ…

『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』 フランソワ・ヌーデルマン 1/3

サルトル、ニーチェ、バルトという、生涯ピアノを愛好した三人の哲学者。著者は、ピアノは単なる趣味にとどまるものではなく、三人の哲学にも重要な役割を果していると考え、彼らとピアノのかかわりを綴っていく。 楽器演奏が思想に影響を及ぼすなんて、何と…