2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 7/5 『ジュリアス・シーザー』 スチュアート・バージ 7/7 『犬神家の一族』 市川崑 7/12 『シャイニング』 スタンリー・キューブリック 7/27 『ヘンリィ五世』 ローレンス・オリヴィエ 7/28 『モオツァルト・無常という事』 小…

『ひらがな日本美術史1』 橋本治 3/3

三嶋大社の梅蒔絵手箱 鎌倉時代は、美術史的には「写実の時代」ということになるのだろう。「王朝の美学」の後に写実の時代がやって来るということになると、この鎌倉時代というものがかなり「野暮な時代」のように思えてしまうのだけれども、しかし、「梅の…

『ひらがな日本美術史1』 橋本治 2/3

中宮寺菩薩半跏像 飛鳥時代の仏像の持つ肉体性は、「観念としての肉体」である。ここには、まだ肉体がない。精神性を表わす「顔」という肉体の一部だけがあって、首から下の肉体は、どうあっても、この顔を支える為の「身体という台」だ。飛鳥時代に、まだ肉…

『ひらがな日本美術史1』 橋本治 1/3

埴輪 いたって日常的だった「戦い」と「呪術」が、「国家」という特殊なものの特殊な部分として集約されて来る。それを「国家による独占」と言う人もいるだろうが、民衆の側から見れば、「国家による肩代わり」だ。邪悪な霊と恐ろしい外敵に対して、「国家」…