2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月に鑑賞した作品

3/5 『男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 』 山田洋次 3/7 『サンセット大通り』 ビリー・ワイルダー 3/12 『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』 山田洋次 3/14 『ALWAYS 三丁目の夕日』 山崎貴 3/19 『男はつらいよ 噂の寅次郎』 山田洋次 3/21 『今昔物語 ―マン…

『ルネッサンスの光と闇 芸術と精神風土』 高階秀爾 

ルネッサンスの芸術作品を、その根底にある思想、すなわちネオ・プラトニズムとの関連から解き明かしている。ルネッサンス芸術に関しては、歴史背景や人物からその芸術作品を論じたものは多いが、ネオ・プラトニズムとの関係を扱った内容は意外と少なく、と…

『吉田秀和全集3 二十世紀の音楽』4/4

第二部は、二十世紀半ばにおける、クラシック音楽をめぐる概観とでもいうべきもの。自分が付箋をつけた個所には、以下の内容が述べられていた。 十五年後に書かれた第一部に比べ、ややポジティブな結論となっている。この十五年の間に、氏の考え方やあるいは…

『吉田秀和全集3 二十世紀の音楽』3/4

『現代音楽を考える』 これらの悲観的な視点を展開した後、吉田氏は図形楽譜やアドルノの音楽評論について意見を述べる。 「図形楽譜」 全面的セリーの音楽は、「数」の関係、数式的な思慮と関係づけられていたのに対し、図形楽譜の場合は、「ものの姿」、視…

『吉田秀和全集3 二十世紀の音楽』2/4

『現代音楽を考える』 各作曲家論か続いた後は、これを踏まえたうえでの総論が続く。ここで、吉田氏はかなりペシミスティックな論を展開する。 「近代音楽の終焉」 そこに「理性と論理」の黙殺を見ないとしても、「力と意思」への冷たい拒否を感じないのは、…

『吉田秀和全集3 二十世紀の音楽』1/4

この本は、三部分から構成されている。第一部として、昭和四十七年から四十八年まで『芸術新潮』に連載されたものをまとめた、『現代音楽を考える』。 第二部は、昭和三十二年に岩波新書の一冊として刊行された『二十世紀の音楽』。 第三部は、現代音楽につ…