2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月に読んだ本・観た映画

ブログに書いた作品のほかに、五月は以下の作品を鑑賞しました。 5/11 『雨』 ルイス・マイルストン 5/12 『慕情』 ヘンリー・キング 5/16 『めまい』 アルフレッド・ヒッチコック 5/24 『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏』 岡田 暁生 5/28 『バベル』 アレ…

国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア/Bunkamura ザ・ミュージアム

2009/5/26鑑賞 近代のロシア絵画の展覧会となりますが、均衡のとれた西欧の絵画とはまた違った、素朴な魅力や親しみやすさがあります。今回は以下の絵葉書を購入しました。 ≪愛の告白≫ ウラジーミル・マコフスキー ロシアの室内画に親しみやすさを覚えるとす…

『ランボー『地獄の季節』詩人になりたいあなたへ』 野村喜和夫

2009/5/17読了 ランボーが目指したこと、著者によればそれは、既成の美の破壊、言語体系の破壊と再構築となります。 ランボーの詩の行為の本質がここに早くもうかがわれるわけだ。彼はこうしたいと考える。「美」=詩の取り澄ました外観をあばき、その醜い内…

『ココス島奇譚』 鶴見良行

2009/5/5読了 旅先のインドネシアで読みました。おそらく氏の著作の中では、最後に読む著書となるでしょう。 インド洋に浮かぶ、ココス島を舞台として、そこで成立していたイギリス人による「王国」や、トラックシステム等による収奪の歴史が描かれます。こ…

『サブカルチャー神話解体』 宮台真司 石原英樹 大塚明子

若者のサブカルチャーを分析したものとして著名な本書ですが、総論よりは次のような個々の事象の分析に、氏の解釈の面白さを覚えました。 たとえば、「私的な場面で、しかし決して「本当の<私>」同士が出会わないような、それでいて持続的なコミュニケーシ…