2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 3/3 『帰郷』 ハル・アシュビー 3/5 尾張徳川家の雛まつり 徳川美術館 3/6 現代能楽集?『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』 『星三百六十五夜 冬』 野尻 抱影 3/9 『フォッグ・オブ・ウォー マ…

『永遠平和のために 他』 イマヌエル・カント

2011/3/5読了 各論文で主張される内容は次の通り。 「啓蒙とは何か」 ・啓蒙は「人間が、みずから招いた未成年の状態から抜けでること。未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことができないことである。(10) ・人間性の根本的な規定…

ウジュンパンダンの夜

今年の冬に読んだ三島由紀夫氏の『アポロの杯』に、半世紀前のリオデジャネイロの様子を伝える、次のような文章があった。 「道は丘の頂きへ向って螺旋形にのぼってゆく。踊りの群はわずかずつそれを登ってゆくのでいつ果てるとも知れない。夜は暑かった。人…

カンディンスキーと青騎士展/愛知県美術館

2011/2/25鑑賞 カンディンスキーとその周辺人物の作品を紹介した作品展であるが、時代により、彼が様々な表現を試みていたこと、それらから同時代の他派の影響を読みとれたのは収穫であった。 たとえば初期の≪花嫁≫を描いたころ(1901〜1907年)の作品には、…

『クォンタム・ファミリーズ』 東浩紀

2011/2/12読了 ここ数年、この本の著者の発言や著述を見てきたが、数年来考えられてきた内容が結実された作品であると思えた。それらは「別のようでありえた未来」や「近未来予想」や「郊外の変容・ショッピングモールの描写」や「思想界、ネット論壇の戯画…