2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月に鑑賞した作品

11/1 『ダンケルク』 クリストファー・ノーラン 11/3 『アニー・ホール』 ウディ・アレン 11/8 『レディ・プレイヤー1』 スティーヴン・スピルバーグ 11/10 『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』 ケヴィン・マクドナルド 11/16 『ジェシー・ジェー…

『デリダ』高橋哲哉 3/3

責任 ・(イサク奉献のように)パラドクス、アポリア、ダブル・バインド、不可能なものの経験なしに責任はない。「不可能な」責任とは、すべての他者を唯一絶対の他者として遇しなければならないこと、にもかかわらず、他の他者たちを犠牲にせずには一人の他…

『デリダ』高橋哲哉 2/3

原エクリチュールと暴力 ・レヴィ=ストロースが描写したナンビクワラ族の暴力について。暴力は固有名の禁止の侵犯によって初めて共同体にもたらされたものではなく、そもそも固有名をつけること自体が、すでに根源的な暴力である。ある人に名前をつけること…

『デリダ』高橋哲哉 1/3

形而上学 ・デリダがプラトンのテクストに読みとっていくのは、プラトンのテクスト自身のなかで、形而上学の構築の欲望とそれを脱構築する契機とがせめぎ合っていること、(プラトン主義)形而上学とはじつは、この「決定不可能」なせめぎ合いを一定の仕方で…