2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 9/1 『バルカン超特急』 アルフレッド・ヒッチコック 9/7 『シン・ゴジラ』 庵野秀明 9/11 『海外特派員』 アルフレッド・ヒッチコック 9/15 『更級日記・蜻蛉日記(NHKまんがで読む古典)』 羽崎やすみ 9/18 『逃走迷路』 …

『ひらがな日本美術史3』 橋本治 2/2

姫路城 「白」は、あんまり「豪華」とか「美」じゃなかったんですよね。でも、江戸という管理社会の時代に「白の美」は定着した。だから今でも日本人は、超高層ビルを建てる時には、姫路城のような色彩の「白いビル」を建てるのかもしれない。 「白いものは…

『ひらがな日本美術史3』 橋本治 1/2

変り兜 「戦う」とは、その当人の中に「戦って勝つんだ!」という自己主張があるということである。「婆沙羅」は、「戦う」という雰囲気を濃厚にたたえた時代の、自己主張なのである。そして「婆沙羅」は「ばしゃら」とも「ばしゃれ」とも読む。そうだったら…

Setouchi 2016 3/3

最終日は、豊島へ。ここではクリスチャン・ボルタンスキーの作品が別格。「ささやきの森」「心臓音のアーカイブ」の2作品が展示されている。どちらも現在進行形で生成され続けている作品。 「心臓音」は世界中の人びとの鼓動を録音するプロジェクト。それを…

Setouchi 2016 2/3

2日目は、大島へ。かつてハンセン病患者が隔離されていた島であり、今回の旅行でも必ず訪れたいと思っていた。 他の島と違い、ガイドツアーに参加しながら、島を歩く。島の道路はすべて私道なので、車がほとんど通らない。また、居住者には目が不自由な方、…

Setouchi 2016 1/3

深夜バスは、23時に名古屋駅前を出た。木曜日の夜ということもあり、そして度重なる事故のせいもあり、乗客は定員の3割程度しかいない。 バスは早朝5時に徳島駅前に到着。それ以降、降車する高松までの1時間半、車内から外の風景を見て過ごす。市街地を…

現実化する予言 ―「パンサル」の思想 5/5

2016年現在、『脱いだ』で書かれた下記の部分を読むと、軽い寒気を覚える。「感情コントロール」「情報コントロール」「メシアニズム」などが現実の事となっているいま、「パンサル」の思想は、80年代の流行思想などではなく、意外なほど今日的なもの…