2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月に読んだ本・観た映画

ブログに書いた作品のほか、七月は以下の作品を鑑賞した 7/9 『奇人たちの晩餐会』 フランシス・ヴェベール 7/20 『巨匠たちの映画術』 西村 雄一郎 7/23 『ランボー全詩集』 アルチュール ランボー(宇佐美 斉 訳) 7/29 『20世紀ノスタルジア』 原将人 7…

『写真の読みかた』 名取洋之助

2009/7/24読了 写真の読み方のルールとは レンズの眼の性質に人間が馴れたために、原因と結果をとり違えるのです。現在、低い建物を高く見せようとする時には、特に遠近感の強くなる広角レンズを使うのは、このとり違えを利用しているのにほかなりません。 …

『友だちのうちはどこ?』 アッバス・キアロスタミ

2009/7/18鑑賞 舞台は80年代後半のイラン。誤って持ち帰ってしまった友達のノートを、知らない集落に帰しに行くという、シンプルと言えばシンプルなストーリー。 しかし、一つ一つのシーンとして挟み込まれる、市井の人々の様子が面白い。 洗たくをしながら…

『老人と海』 ジョン・スタージェス

2009/7/4鑑賞 かつて老練な腕をふるっていた漁師の老人は、その腕も衰え、84日間一匹も魚を獲れていない。 彼は、時にサバンナのライオンを夢に見る。 ある日、彼は外洋に漁に出る。食料は少なくなり、朦朧とする意識の中で、交尾期のイルカやクジラの群れの…

『木村伊兵衛と土門拳』 三島靖

2009/7/2読了 木村伊兵衛の写真 (1930年代に撮られた熱意と気負いにあふれた写真に比し)木村のは、まるで、“さっき撮った”かのように見える。写っているものは庶民の風俗史ということになるのだが、社会性を重んじた観察眼で撮っているようには見えない。…