2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一〇月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 10/3 『平家物語』 10/17 『ジゼル』越智インターナショナルバレエ 越智久美子、吉冨由見子、越智友則 10/27 『バーンスタインのマーラーの交響曲第5番、交響曲第9番[リハーサル付き]』 このほか…

『Orzボーイズ!』 ヤン・ヤーチェ

2010/10/20鑑賞 NHK アジア・フィルム・フェスティバルより 「次世代の映画」を強く感じさせる作品であった。 基本的には幼少時のノスタルジアを扱った作品であり、例えば何機ものファンでトイレットペーパーを飛ばし、愉しさを覚える感覚や、一人の時に…

『タハーン 〜ロバと少年〜』 サントーシュ・シヴァン

2010/10/12鑑賞 NHK アジア・フィルム・フェスティバルより 映画に登場する、登場人物の服装や貧乏人への搾取、民謡を唄う習俗などは、舞台となるカシミール地方のステロタイプなイメージという印象を受ける。それでもこの映画にリアリティがあるとすれば…

『ピノイ・サンデー』 ウィ・ディンホー

2010/10/6鑑賞 NHK アジア・フィルム・フェスティバルより 台湾社会に生きる、出稼ぎのフィリピン人たちが主な登場人物になる。 劇中、様々な境遇にある彼らが登場するが、その穏やかな明るさが気持ちいい。舞台が南国の台湾であることも影響してか、どこ…

『人間不平等起源論』 ジャン・ジャック・ルソー

2010/10/9読了 今年読もうと計画していた、中山元氏翻訳作品群の一作目。 不平等が発生する前の人間像として「野生人」像を提示した本書であるが、フランス文学の伝統に沿った、人間研究の書といった趣もある。以下のような内容の主張がなされている。 ・人…

『クーデタ』 ジョン・アップダイク

2010/10/3読了 アメリカに住んでいるあいだ、薬屋や交通渋滞のさなかにいる時に、わたしはしばしば自分が、貪欲で、葉のたくさんある、眩しい、顎の中にいるという感じを味わった。このカニンガム家の居間にはあちこちに宇宙的な匂いが水たまりのようによど…