2022-01-01から1年間の記事一覧

十二月に鑑賞した作品

12/1 『マッドマックス2』 ジョージ・ミラー ※途中まで 12/3 『シン・ウルトラマン』 庵野秀明 12/10 『ニンジャバットマン』 水崎淳平 12/13 『サンタクロース』 ジュノー・シュウォーク 12/20 『アリス・イン・ワンダーランド』 ティム・バートン 12/21 …

十二月に鑑賞した作品

12/1 『マッドマックス2』 ジョージ・ミラー ※途中まで 12/3 『シン・ウルトラマン』 庵野秀明 12/10 『ニンジャバットマン』 水崎淳平 12/13 『サンタクロース』 ジュノー・シュウォーク 12/20 『アリス・イン・ワンダーランド』 ティム・バートン 12/21 …

『新映画論 ポストシネマ』渡邉大輔 3/3

・『イレブン・ミニッツ』の空間にたゆたうブフォンのまなざしは、デジタルメディアにおける「オブジェクト指向」の世界観を象徴的に体現している。登場人物たちが不条理なまでにカタストロフにのみこまれるラストもまた、象徴的な意味での「絶滅」(「人間…

『新映画論 ポストシネマ』渡邉大輔 2/3

・時代精神としての「ドキュメンタリー的感性」。『牡蠣工場』では、年若い漁師が外に出払っているあいだ、彼の妻が工場の広い台所で食事を用意しているシーンで、撮影者の質問に対する答えや彼女からの質問は、どこか「いかにもドキュメンタリー」という紋…

『新映画論 ポストシネマ』渡邉大輔 1/3

2010年代の映画を題材にした研究書だが、定まった理論や仮説を述べるというより、現代映画をよりよく理解するためのキーワード集という印象を受けた。 この本の記述をたよりに、20本程度の2010年代の映画を見てみたが、たしかに「デジタル化」「ポストヒュー…

十一月に鑑賞した作品

11/1 『ダンケルク』 クリストファー・ノーラン 11/3 『アニー・ホール』 ウディ・アレン 11/8 『レディ・プレイヤー1』 スティーヴン・スピルバーグ 11/10 『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』 ケヴィン・マクドナルド 11/16 『ジェシー・ジェー…

『デリダ』高橋哲哉 3/3

責任 ・(イサク奉献のように)パラドクス、アポリア、ダブル・バインド、不可能なものの経験なしに責任はない。「不可能な」責任とは、すべての他者を唯一絶対の他者として遇しなければならないこと、にもかかわらず、他の他者たちを犠牲にせずには一人の他…

『デリダ』高橋哲哉 2/3

原エクリチュールと暴力 ・レヴィ=ストロースが描写したナンビクワラ族の暴力について。暴力は固有名の禁止の侵犯によって初めて共同体にもたらされたものではなく、そもそも固有名をつけること自体が、すでに根源的な暴力である。ある人に名前をつけること…

『デリダ』高橋哲哉 1/3

形而上学 ・デリダがプラトンのテクストに読みとっていくのは、プラトンのテクスト自身のなかで、形而上学の構築の欲望とそれを脱構築する契機とがせめぎ合っていること、(プラトン主義)形而上学とはじつは、この「決定不可能」なせめぎ合いを一定の仕方で…

十月に鑑賞した作品

10/5 『沈黙-サイレンス-』 マーティン・スコセッシ 10/7 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 岩井俊二 10/11 『セントラル・ステーション』 ヴァルテル・サレス 10/13 『爆走!ヘルズ・エンジェルス』 リチャード・ラッシュ 10/18 『インタ…

九月に鑑賞した作品

9/1 『ザ・ウォーク』 ロバート・ゼメキス 9/6 『サタデー・ナイト・フィーバー』 ジョン・バダム 9/8 『10 クローバーフィールド・レーン』 ダン・トラクテンバーグ 9/13 『ドアーズ』 オリヴァー・ストーン 9/15 『her/世界でひとつの彼女』 スパイク・ジ…

八月に鑑賞した作品

8/2 『グリース』 ランダル・クレイザー 8/4 『関寺小町 古式』 金春流 本田光洋 姥小町の凄み 8/5 『ゼロ・グラビティ』 アルフォンソ・キュアロン 8/11 『冬の夢』 スコット・フィッツジェラルド 8/13 『新映画論 ポストシネマ』 渡邉大輔 8/23 『欲望』 …

七月に鑑賞した作品

7/5 『ジス・イズ・エルヴィス』 アンドリュー・ソルト、 マルコム・レオ 7/7 『緑の光線』 エリック・ロメール 7/12 『アンタッチャブル』 ブライアン・デ・パルマ 7/20 『怪帝ナポレオン三世』 鹿島茂 7/26 『理由なき反抗』 ニコラス・レイ 7/27 『絵を見…

六月に鑑賞した作品

6/2 『悪い奴ほどよく眠る』 黒澤明/撮影 逢沢譲 6/7 『1941』 スティーヴン・スピルバーグ 6/10 『東京物語』 小津安二郎/撮影 厚田雄春 6/14 『泥棒成金』 アルフレッド・ヒッチコック 脚本 ジョン・マイケル・ヘイズ 音楽 リン・マーレイ 6/16 『秋…

『八月の光』フォークナー 加島祥造訳 5/5

(クリスマスの幼年時代)ランプの芯の上では炎がゆっくりと燃えつづけ、壁には、舞っている蛾の影が小鳥ほどの大きさにゆらめいた。窓の外から流れこむ空気に彼は闇を、春を、大地を嗅ぎ、感じとることができた。(202) (クリスマスの少年時代)いわば彼は…

『八月の光』フォークナー 加島祥造訳 4/5

(リーナの独白)『それにもしあの馬車がジェファスンまでずっと行くのなら、ルーカス・バーチはあたしの姿を見る前にあたしの馬車の音を聞くことになるんだわ。だって彼には、あたしの来たことは分からなくともあの馬車の音は聞こえるもの。だから彼が見な…

『八月の光』フォークナー 黒原敏行訳 3/5

(クリスマスの彷徨)彼はこの土地で育って大人になり、泳げない船乗りが水に突き落とされて泳ぎを覚えさせられうように、身体の形も物の考え方もこの土地に無理強いされて形づくられたのだが、この土地の実際の形や感触は結局何も知ることはなかった。この…

『八月の光』フォークナー 黒原敏行訳 2/5

(ハイタワーの独白)人はもう起きてしまった面倒よりこれから起きるかもしれない面倒のほうを怖れるからだ。変わることは危ないことだから、慣れている面倒にしがみつくんだ。そう。人は生きている人たちから逃げ出したいとよく言う。でも本当に厄介なのは…

『八月の光』フォークナー 1/5

4月に一週間ほどとった休暇、その後の5月の連休を利用し、このフォークナーの名作を再読した。 おそらく、古典と呼ばれる長編小説を読むのは、今年はこの一冊だけだろう。そう考えると、小説を読むという行為は、自分にとってずいぶんとしんどいものになった…

五月に鑑賞した作品

5/3 『現代思想入門』 千葉雅也 5/10 『ショーシャンクの空に』 フランク・ダラボン 5/12 『炎のランナー』 ヒュー・ハドソン 5/17 『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』 アーサー・ペン 5/19 『お遊さま』 溝口健二 5/24 『スティング』 ジョージ・ロ…

四月に鑑賞した作品

4/26 『仕事と人生に効く教養としての映画』 伊藤弘了

三月に鑑賞した作品

3/1 『ドライブ・マイ・カー』 濱口竜介 3/3 『乱暴者(あばれもの)』 ラズロ・ベネディク 3/8 『くちびるに歌を』 三木孝浩 3/10 『ペギー・スーの結婚』 フランシス・フォード・コッポラ 3/15 『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』 ロジャー・コーマン 3…

二月に鑑賞した作品

2/2 『ワイルド・アパッチ』 ロバート・アルドリッチ 2/7 『レベッカ』 アルフレッド・ヒッチコック 2/11 『去り行く男』 デルマー・デイヴィス 2/13 『ザ・ストリートスタイル』 高村是州 2/15 『さらば青春の光』 フランク・ロッダム 2/17 『素直な悪女』 …

一月に鑑賞した作品

1/5 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』 庵野秀明 1/7 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破』 庵野秀明 1/8 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q』 庵野秀明 1/22 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)²』 庵野秀明 1/24 『宝石と鉱物の文化誌』 ジョージ・フ…