2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

*六月に鑑賞した作品

6/6 『さびしんぼう』 大林宣彦 6/8 『アルファヴィル』 ジャン=リュック・ゴダール 6/12 『メタバース進化論―仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』 バーチャル美少女ねむ 6/13 『ふたり』 大林宣彦 6/15 『ボーイズン・ザ・フッド』 ジョン…

『ドゥルーズの哲学原理』 國分功一郎 3/3

第Ⅴ章 欲望と権力 ドゥルーズは、フーコーの著作を言説的編成と非言説的編成の関係から読み解く。例えば『監獄の誕生』からは、「非行性」を巡って、両者が相互に影響し合いながら、対策が進められていくさまを読みとる。(186-191) フーコーにとって根源的…

『ドゥルーズの哲学原理』 國分功一郎 2/3

第Ⅲ章 思考と主体性 ドゥルーズは、『失われた時を求めて』のマドレーヌのエピソードに言及し、思考に向かう積極的意思を想定することを批判する。人がものを考えることがあるとすれば、それは、仕方なく、やむを得ず、強いられてのことでしかありえない。思…

『ドゥルーズの哲学原理』 國分功一郎 1/3

本の目的としては、ドゥルーズがいったいいかなる問いの系譜に自らを定位していたのか明らかにすることである。そうしなければ、彼の思想・哲学を見定めることはできない。(36) 第Ⅰ章 自由間接話法的ビジョン バディウの解釈では、ドゥルーズは常に具体的な…