ノンフィクション

十一月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 11/5 『続ものぐさ精神分析』 岸田透 11/6 『悪人』 李相日 11/15 『ハイネ詩集』 11/17 コレクション名作展/メナード美術館 11/20 生誕100年 ジャクソン・ポロック展/愛知県美術館 『ヨーロッパ…

七月に鑑賞した作品

ブログに書いた作品のほか、今月は以下の作品を鑑賞した。 7/6 『戦争と平和』(再観) セルゲイ・ボンダルチュク 7/11 『にごりえ』 今井正 『ラヴェル (作曲家別名曲解説ライブラリー)』 7/13 『ダークナイト』 クリストファー・ノーラン 7/18 『ボスタ! …

『転がる香港に苔は生えない』 星野博美

2010/12/30読了 10年近く前に「話題の本」として、多くの本屋で平積みにされていた本であったと思う。当時、気になってはいたが読まずじまいであり、発刊から10年を経て、ようやく読むことができた。 90年代特有の香り 単行本の発刊は2000年であり、96〜98年…

『アンダーグラウンド』 村上春樹

2009/9/5鑑賞 私はインタビュイーを前にして、その限られた二時間のあいだに、意識を集中して「この人はどういう人なのか」ということを深く具体的に理解しようとつとめたし、それを読者にそのままの形で伝えようと、文章化につとめた。…… そのような姿勢で…

時の廃墟/沢木耕太郎

2008/5/29-6/17 一九七〇年台〜八〇年代の日本において、時代を象徴する人々、あるいは時代の影の側にいながらも、その時代の特性を体現している人々を描く。 その取材の報告も興味深かったのだが、感銘深かったのはあとがきの次の文章である。あとがきの中…

ミッドナイト・エクスプレス/沢木耕太郎

2008/2/15-3/16 わたしも、この本の旅ほど刺激的なものではないが、沢木氏と似たような旅をしたことがある。もちろん期間はだいぶ短いものであるが。 そのような旅をやめてから、すでに四年以上たっている。そして、当時の旅や生活は、自分の中ではすでに一…

荒野へ/ジョン・クラカワー

2007/1/21〜2/4 「ところが、マッカンドレスが彼の世界に飛び込んできて、老人がこつこつ築いてきた孤塁は根底から崩されたのである。マッカンドレスといっしょにいることは楽しかったが、彼らの間に芽生えはじめた友情はまた、自分がいかに孤独であったかを…

信仰が人を殺すとき/クラカワー

2006/10/27読了 以前『週間ブックレビュー』で都築響一氏がこの本を紹介していた。その際、日本の地方に行くと、今でもこの本に書いてあるような不条理なことがある、と述べていた。私自身、都市に住んでいると見えにくい地方性・土着性に関心があり、この本…