2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月に鑑賞した作品

今月は以下の作品を鑑賞した。 8/11 『知っておきたい100の木―日本の暮らしを支える樹木たち』 田中潔 8/15 『バルト―テクストの快楽 現代思想の冒険者たち』 鈴木和成 8/16 『禁じられた遊び』 ルネ・クレマン 8/23 『名画への旅(12)絵の中の時間―17…

『ひらがな日本美術史4』『ひらがな日本美術史5』(再読) 橋本治

『ひらがな日本美術史6』を読んだことをきっかけとして、以前読んだ4巻、5巻を一部再読した。 俵屋宗達 私は宗達じゃないから、彼の頭の中なんかは分からないが、俵屋宗達という人は、数ある日本人画家の中で、最も明確に「龍」という生き物の形を説明出…

『ひらがな日本美術史6』 橋本治 2/2

小田野直武 司馬江漢の絵も、亜欧田田善の絵も、日本の洋風画の多くは、「遠くへの憧れ」を感じさせる、遠近感を強調させた風景画である。「洋風画を描く」ということは、「洋風画の原型が生まれた遠い国を思う」ということとも一つで、だからこそ、「遠くへ…

『ひらがな日本美術史6』 橋本治 1/2

葛飾北斎 北斎に、規制とか自制というものはない。管理社会の江戸時代の中にいるそういう人は、「近世的」ではないだろう。なぜかと言えば、彼は「近世」という時代と調和的ではないからだ。また、彼のいた江戸時代は、「近世」という時代区分の中に収まりな…