入門経済思想史 世俗の思想家たち/ハイルブローナー

2008/5/21-6/14
アダム・スミスからシュンペーターまでの経済学者の人と思想を紹介している。
それぞれの章を読んで思うことは、経済学者の思想も、その時代の限界の中にあったということ、そしてその中で彼らはそれぞれの時代の問題に解答を与えようとしていたことである。別の言い方をすれば、それらは必ずしも普遍的ではないということだ。
以前、イーグルトンの『文学とは何か』を読んだ時もこれに似た印象を得たが、理論とは机上の空論ではなく、あくまでも時代の現実と地続きものであることを改めて確認することができた。