Setouchi 2017 2/3

 二日目は、直島へ。
 この日は地中美術館李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムに行く。
 地中美術館で紹介される作家は、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人だけ。どの作品も贅沢に空間を使い、心地よい時間を過ごすことが出来る。
 3人の作家が共通して取り上げているモチーフがある。それは、太陽の光。鑑賞する時間によって、天候によって、あるいは私たちの心の状態によって、それらの作品は違った一面を見せることになるだろう。
 李禹煥美術館では、硬質の素材を使用した作品が並ぶ。人工的な鉄板やコンクリート、それと対比される自然石。これらが、島のやさしい自然の中に配置される。美術館の建築も含め、この自然の中に配置されてこそ、作品から聴き取れる豊かさがあると思う。
 ベネッセハウスミュージアムは、現代美術の作品を多数紹介している。数は多いが、一つ一つの質が高い。何よりも、光のまぶしい、海辺に面したこの場所で鑑賞するのにふさわしい作品が選ばれている。その環境に身を置きながら美術を鑑賞することそのものが、一つの作品となっているかのようだ。