『ボーイ・ミーツ・ガール』 レオス・カラックス

2009/3/17鑑賞
「ボーイ・ミーツ・ガール」というポジティヴな印象を受けるタイトルとは裏腹に、主人公のアレックスがパリの街を歩き、街のいたるところで拒絶される思いを味わうような、絶望感の漂う作品。何度も挿入されるガラスの割れるシーンや、レコードを落とすシーンに、その絶望感の深さが表れているように思います。
安居酒屋で交わされる次の会話、バスの後部座席に女性と座っているときの二人のあきらめたような悲しい表情が印象的でした。

「負け犬で終わりそうだ、チャンスはあったのに。非凡な人間になりたかった。飛行士、旅行家、音楽家。何とかやり直せないものかな。」

ボーイ・ミーツ・ガール [DVD]

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