海辺のポーリーヌ/エリック・ロメール

エリック・ロメール監督の<喜劇と格言劇>シリーズ第3作。
淡々とした中にもストーリーに起伏があり、洗練されているけれどもどこか素朴な印象もある、不思議な魅力を持った作品です。
映画自体も良かったのですが、25年前の作品が、これほどまでに(悪い意味ではなく)古い印象を受けるのか、ということに驚きを感じました。60年代や70年代の作品に比べ、新しさを感じることがありません。83年と09年の間にいくつかの断層があり、この映画からはその厚さを思い知らされます。