白夜/ヴィスコンティ

2006/11/22鑑賞(再観)
イタリア北部の小さな町が舞台。橋の上で知り合った女に恋する男の悲恋の物語。ラストの町が雪に包まれる中での別れのシーンが印象的。
「僕は生まれ変わった。前とは違う人間だ。説明できないけど自分で分かるのさ。この町が陰気に見えたけど僕のせいだった。今は陽気な町になった。僕らが望んでるから。心で望むだけでいい。」(1:34)
「私は間違っていたわ。一瞬、あなたが運命の人だと。でも、そうじゃなかった。」「君のおかげで僕も幸せだった。この幸せで―僕はこれから生きていく。」(1:38)
この映画を始めて見たのは池袋の映画館だった。その日は朝から空がどんよりしており、午前中に行った展覧会も面白くなく、どこか気分が憂鬱だった。しかし、この映画を見た後、とても暖かい気分になれたのを覚えている。晴天の日に見るよりも、冬の寒い日に曇り空の下で見たい、そんな映画だと思う。