ヴィデオを待ちながら 映像、60年代から今日へ/東京国立近代美術館

2009/5/28鑑賞
ヴィト・アコンチ、野村仁などの、60年代、70年代における映像作品を中心に展示。
どの作品も、映像による「異化」や、見ること/見られることの脱構築といった、当時の現代思想とつながりの深いテーマを追求しています。
しかし、当時のもうひとつの映像芸術である映画と違い、これらの作品からは「美」を感じ取ることができませんでした。今回の展示品の中で、時代を代表するような普遍性を持った作品は少ないのではないかと思います。その理由は、作品のジャンルがマイナーである以上に、この美の要素の欠乏にあるのではないでしょうか。