美術

フランドル・バロック

イタリア・バロックに続いて、講談社より発刊されていたシリーズ「名画への旅」のフランドル・バロック編を読んでみました。 タイトルは『豊かなるフランドル』。その名前がまさしく示すとおり、神話画・肖像画・風俗画・花卉画など、紹介されるジャンルは多…

フリーダ・カーロ 2/2

浄化する画家 堀尾氏は、横尾忠則氏との対談の中で、フリーダとの出会いを次のように話している。 たしかにこの人を介して、私自身どこまで解放されたかはわからないんですけど、とても心が軽くなったという感じがします。 それから、人間というのはこうある…

フリーダ・カーロ 1/2

台湾のフリーダ・カーロ 昨年台湾の高雄を旅行したとき、美術館でモナリザ展、そしてモナリザMIT(Made in Taiwan)という展覧会が開かれていた。モナリザMITは、台湾のアーティスト10組が、モナリザをテーマにした作品を発表したものであり、モナリザ展とと…

イタリア・バロックとローマ

ローマの印象 3年前の夏に2週間ほどローマに滞在した。 美術目的の旅であったため、主だった美術館、博物館はだいたい訪れたつもりでいた。たしかに、建築や彫刻は素晴らしかった。だが、ルネサンスの精華のあるヴァチカン美術館を除いては、絵画で強いイン…

イタリア・バロックの画集

最近読んで入るこのシリーズ。 名画への旅(11) バロックの闇と光名画への旅(11) バロックの闇と光―17世紀1作者: 岡田裕成,高橋裕子,石鍋真澄,宮下規久朗,浦上雅司,森田義之,高橋達史出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/12/01メディア: 大型本この商品を含…

ピエール=オーギュスト・ルノワール

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの想い出 西洋絵画、いやあらゆる芸術作品の中でも、もっとも人口に膾炙した作品のひとつである、ムーラン・ド・ラ・ギャレット。 中学校に入学したばかりのとき、美術の教科書でこの絵を見た瞬間、私をとりかこむ、閉じられた…