美しき結婚/エリック・ロメール

理想の男性との結婚にこだわる、一人の女性の生活を描いています。
彼女はアンティークショップで働きながら修士論文も作成中である、大学院生の身分のようですが、仕事に関しては「商売を替えて楽しみながら売りたい」「モノを作る仕事をしたい」、生活に関しては相手もいないのに「結婚することにする」など、かなり自己中心的な人物に描かれています。
しかし、その神経質なところが可愛らしくも見え、不器用な部分には好感すら抱いてしまいます。
この監督は、この映画のように小市民の滑稽さ、可愛らしさを好んで描いている感があり、そこが僕の好むところであったりもするのです。