愛に関する短いフィルム/クシシュトフ・キェシロフスキ

2008/9/29
中年前の女性と、彼女の生活をのぞき見する19歳の青年の模様を描く。彼をいったんは拒んだ彼女は、彼の純真さに気づき、優しく接しようとする。しかし、少年は彼女の優しさを拒み、手首を切る。
背景は共産主義国にありがちな殺風景な郊外住宅地であるが、あえてその場所で純粋な愛の物語が語られること、繊細さと荒々しさが共存する十代特有の少年の行動に、妙なリアリティを覚えた。