月下の一群/堀口大學

325ページまで読む。
一九世紀末から二〇世紀初頭までの、フランス詩の訳詩集。
木や人形、あるいは焼きたてのパンのようなものまで、なにかの象徴であるかのように表現する詩が多い。
また、春の訪れや恋人の前での一瞬に、予感のようなものを見いだす詩もある。
現代からみると、これらの表現に違和感を感じることも多かった。私は現代詩にはほとんど触れたことはないが、このような表現は現代でも可能なのだろうか、と思ってしまう。