『嵐が丘』 ジャック・リヴェット

2009/2/14鑑賞
エミリー・ブロンテの原作を、舞台を南仏に移し、映像化しています。
ギヨームやオリヴィエのロックに対する嫉妬、イザベルのカトリーヌに対する嫉妬や、ロックの執念深さなどが強調されており、かなりドロドロとした雰囲気の作品となっています。同時期のフランス映画、例えばエリック・ロメールの作品が持つからっとした空気感と比べると、対照的な印象を受けました。
この『嵐が丘』は主な読者が女性であり、男性にはあまり読まれない文学作品だそうです。実際に私も未読ですが、確かにどの登場人物に対しても、自己投影なり共感なりすることができませんでした。このような作品も珍しいと思います。

嵐が丘 [DVD]

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