アメリカ ニュース報道の危機(BS世界のドキュメンタリー)

2007/8/8
第3回、最終回のみ視聴。
現在のアメリカの報道における問題について、以下の問題点が挙げられていた。
・ジャーナリズムの質が変容している。報道側が伝えたいことではなく、視聴者が知りたいことを伝えるようになり、ジャーナリズムにおける公共に利益が薄れている。ニュース番組のパロディが、優秀なニュース番組としてもてはやされるほど、今のアメリカのTVはお粗末な状況。
・インターネット上で欲しいときに欲しいニュースを手に入れられるようになり、視聴者の報道に対する態度も変化してきている。
・ニュースの作り手の85%以上はいまも新聞記者であるが、新聞社は苦境に立たされている。株主優先の考え方では、経費削減による記者の減少、生活密着型のローカルニュースの増加などにより、記事の質が落ちてしまう。
・新聞社でも、NYタイムズのようにオーナー株主がいる場合は、ビジネス偏重とはならない。苦境にあるLAタイムズは、現在地元の資産化が株を買い進め、新聞の質を維持しようとしている。