憎いあンちくしょう/蔵原惟繕(くらはらこれよし)

2007/5/24鑑賞
石原裕次郎・浅岡ルリ子扮する主人公が、依頼されたジープを東京から阿蘇まで運んでいくという物語。東京〜名古屋〜京都〜大阪〜四国〜九州と舞台が移り変わり、映画が撮影された昭和37年当時の風景が映し出される。大都市の埃っぽさ、地方の未舗装の道路、漁村の寂れた雰囲気に高度経済成長当時の空気を感じた。また、ジープを運んだ二人の苦労が、大々的なマスコミの報道・演出によって矮小化されてしまう描写も、皮肉が利いていて面白い。