戦後政治史/石川真澄

2007/2/21-3/17
タイトル通り、日本の戦後政治をその時代の首相の人物・政策を中心に概観した書。自民党は政権の座にいなければ党が解体してしまうということ、野党は反自民という旗のもとでなければ結束できないということが、日本における政策政治の難しさを現わしていることが分かる。また、社会党が80年代になるまで現実的な社会民主主義路線を取れなかったということも面白い。日本の政治においてまともな政策論争が少なかったのは、何も今だけのことではない。