生誕200年 ふたりの天才 ショパンとシューマン

2010/6/29
今年3月に放送された番組だが、未視聴であったので時間をとって視てみた。
紹介された曲はつぎの通り。
ショパン
 「幻想即興曲」 タチャーナ・シェバノワ
 「24の前奏曲」 マウリツィオ・ポリーニ
 「ピアノ協奏曲第1番」 NHK交響楽団
シューマン
 「アラベスク」 アンドラーシュ・シフ
 「謝肉祭」 ミシェル・ダルベルト
 「ピアノ協奏曲」 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

二人の作曲家の違いとして、解説の池辺氏より次の指摘があった。
ピアノ・ソロについては、ショパンは旋律よりも装飾音が命、また前奏曲集はもともと表題はついておらず、平均律クラヴィーアのような純粋音楽的なものである。一方シューマンは、歌えるような旋律がメインとなっており、ロマンティックな魅力がある。またアナグラムのような高度なあそびがちりばめられている。
コンチェルトでは、ショパンモーツァルトシューマンはバッハ、ベートーヴェンを志向している。前者の特徴はカデンツが存在しないこと、転調を繰り返し華やかさがあること、後者はカデンツからの始まり、2拍+3拍のヘミオラが挙げられ、また今回紹介される曲ではないが、休符の使い方(一つずつ指を離し効果を狙う)等の技巧的な特徴があることも挙げられている。