太陽/アレクサンドル・ソクーロフ

08/9/1-9/3
太平洋戦争末期と戦後を舞台背景に、昭和天皇と彼を取り巻く人々を描く。
昭和天皇は神経質そうで、やや変わりもののように描かれている。また、発言の内容は抽象的で意味がとれないことも多い。ただし、それが昭和天皇の性格から来るものでなく、どこか周囲がそうさせている感もある。
通訳は「神はこの堕落した世界では日本語だけで話せる。」と、天皇に日本語の使用を促す。対して、天皇は久しぶりに再会した皇后に対し「おおむね不便だ。よくないよ。」と天皇としての本音を漏らす。こういった天皇と周囲の日本人、米国人の振る舞いのギャップが面白かった。