プラトーン/オリヴァー・ストーン

2008/3/2
裕福な家庭に育った青年が志願してベトナム戦争に赴き、軍人として、人間として成長するまでの物語。
プロットはシンプルなビルドゥング・ロマンスの形態をとっており、米兵のベトナム人に対する暴力、軍隊の士気の低下、制裁としての同士討ちなど、アメリカの負の部分が描かれている。
映画評サイトでは、この映画に対し「映画としては駄作に見えるかもしれないが、この作品の魅力は実体験を映像化していることに尽きる」という内容のことが書いてあった。たしかに、同じベトナム戦争を描いた『地獄の黙示録』ほど作品世界に引き込まれはしなかったが、これが戦争の事実であることを考えると、ずしりとしたあと味が残る。