くるみ割り人形とねずみの王様/ホフマン

2007/1/6-1/14
バレエ『くるみ割り人形』の原作となった小説であるが、かわいらしく幻想的なバレエとは違い、どこか俗悪さ・不気味さがただよう。たとえば下記のような文章を見つけたときには、思わずにやりとしてしまった。
「姫に再会すると、二人の使者はすくなからずおどろきました。ちっちゃなお手々と足をした小さな身体はもう不格好な頭を支えきれません。お顔のみにくさは、口と顎に生えた、綿毛のような白い髭のためにいやましに増していました。」(70)