タンゴ/パトリス・ルコント

2007/7/30-7/31
別れた妻が別の男と楽しむのが耐えられない、そのために妻を殺そうとする男と、彼と一緒に妻を探しに行く二人の男の物語。
ストーリーも面白いが、それ以上にこの映画の舞台描写が好きになれた。フランスの乾いた明るい農村部の風景、カー・ステレオから流れる俗っぽいの歌謡曲。こういった風景は、観光地としてのフランスではなく、リアルなヨーロッパの一面を切り取ったものではないだろうか。実際に南欧の地方を旅行してみると、似た雰囲気を持つ情景に出会うことが多い。そして、この情景は一般的な観光地以上に、私が好きになれるものなのだ。
「女は死しても悩みの種を残す」(1:27)