処女の泉/ベルイマン

2007/6/3-6/8
中世の民間信仰キリスト教が混在するスウェーデンが舞台。豪農の娘カーリンは教会に行く道すがら、三人の乞食に暴行され、殺される。乞食たちは豪農の家に宿を求めに行くが、所持品から娘を殺した犯人であることが判明、父親に殺される。次の日、娘の屍骸を見に行った父親が、その場所に教会を立てることを誓うと、死体のある場所から泉が湧き出す。
養女であるインゲリのオーディン信仰と、豪農の家族のキリスト教信仰の対比が興味深い。家族の清廉なキリスト教信仰に対し、インゲリや乞食たちの持つ土着的なおどろおどろしさが印象深い。