第九交響曲物語〜ベートーベン 自由への祈り〜(BS世界のドキュメンタリー)

2006/12/29鑑賞
ベートーベン「第九」が世界でどのように受容されてきたかを追った番組。
19世紀から傑作としてヨーロッパ中に広がり、20世紀になるとソヴィエトは「インターナショナル」に継ぐ第二の国家として、アメリカは民主主義の象徴として、フランスは共和国の英雄として、自国の歌のようにこの曲を祭り上げた。第二次世界大戦の際には多くの参戦国が、「第九」を演奏することで戦闘員達の勇気を奮い立たせようとした。
戦後、アメリカの若者達が「joyful joyful...」と英語で歌い、文化大革命前の中国の音楽家達が中国語で歌っている姿も紹介された。人類を代表する芸術作品として、これほど愛されているものも少ない。