雪国/豊田四郎

2007/10/15-10/16
川端康成の同名小説の映画化。何年も前に原作を読んだが、印象的ないくつかの場面以外はすっかり忘れていた。
島村、駒子、葉子、行男の関係も、作品を見て初めて分かった部分が多い。
舞台となる北国の様子は、私の幼少時代の近い過去に、実際にあのような場所が存在したであろうような現実感があった。二階まで積もる雪や、閉ざされた街の空気、「使者」として訪れる外部の人間たちの様子に、当時の観客はエキゾティシズムを感じたことであろう。