『予感』 モスタファ・R・キャリミ

2010/5/22鑑賞
2007年のイラン映画。精神的な疾患を抱えた人物を中心に、ある夫婦の危機をえがく。
同国を代表する監督である、アッバス・キアロスタミが現代性を排除した「イラン的叙情」とでもいうべきものを表現しているのに対し、この映画は伝統的な・イラン的なものが排除された、現代生活の活写となっている。
セリフ・カメラワーク・インテリアセットなどは、北米や西ヨーロッパの映画のようであり、それに全く違和を感じないところに、イランの現在の姿があるのだろう。